
目次を見ただけでも、かなり興味深い本です。
目次:1章 人は、なぜ犬をかわいがるのか?/2章 犬がペットになるまで/3章 犬は礼儀正しい?/4章 犬のコミュニケーションは歌舞伎だ/5章 百万種類の香りに満ちた、二色刷りの世界/6章 犬と猿、頭がいいのはどっち?/7章 奇妙な振る舞いには、ワケがある/8章 困った犬、困った飼い主/9章 未来の犬たちへ
上記の中で、私が特に興味深いのは、8章の『困った犬、困った飼い主』です。
先にペラペラと捲ってみると、犬の問題行動 ― 人を噛む犬について書かれています。
犬が人を噛んだ行為に対し、3つの意見があります。
- 悪いのは噛まれた人である
- 悪いのは犬である
- 悪いのは飼い主である
これらには幾分かの真理が含まれてはいても、その実、犬の攻撃性の原因は何か?という基本的な議論に迫っているものは一つもないのだそうです。
また、研究により問題犬は二つのグループに分けられ、犬の攻撃性は飼い主の性格と関係があるとわかりました。
グループは【感情的に犬に固執する飼い主】と【神経症の飼い主】です。
犬を溺愛し、のめり込んでしまった飼い主は、犬にも同じように依存を求め、対等な友人のように扱うので、このような人々が犬の優越性誇示攻撃行動と深く関わっているというのです。
それとは対照的に、犬を愛する気持ちは同じであっても、それとは一線を画して理知的な飼い主もいます。そのような飼い主の犬は利口で独立心があり、ほとんど問題行動を起こしません。
……かなり耳が痛いお話です。^^;
『1章 人は、なぜ犬をかわいがるのか?』からもう本当に耳が痛いです(汗)

犬って可愛いですよね。
おやつが欲しいとか散歩に行きたいとか、上手に甘えて巧みに飼い主を操っている。
威厳をもって犬と接することのできないダメ飼い主な私…
本当に犬に飼われた状態の人間(飼い主)かも知れません。

でも、犬って本当に可愛い生き物なのか?
犬のほんとうの性格を知って、あるがままを愛そうという本書。かなり面白いです。
ただ…読書は子供の頃から大好きだったのですが、
ここ数年メンタル的な原因からか読書がかなり困難で、なかなか読み進めません。

それでも少しずつ頑張りますので、読みながら本書のお話を更新したいと思います。
続きは次回にて。
犬の科学―ほんとうの性格・行動・歴史を知る | |
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